院長ブログ

診療時間のジレンマ

2022年11月3日

先日、久しぶりに家族と近くの温泉施設に行きました。連休の中日のため、大変多くの入浴客で賑わっていました。

帰りに、食事をして帰ったのですが、食事が出てくるまでに40分ぐらいかかりました。家族はまだかな?”と少しイラついていましたが、いつも患者さまを待たせている私は黙っているしかなく、いつもの癖で、長くなっている原因を考えていました。

見ていると、苦情を言っておられる方の多くは、ビールのつまみなど簡単な料理を頼んだ人や小さいお子さん連れの家族客でした。当院でも同じ傾向があります。

当院は、少し難しい手術後の患者様や視力障害の強い患者様が多く、多いときには毎日のように緊急手術があります。これらの患者様への説明は、簡単には済ませられません。

この事をご自身でも体験されておられる患者様はそれを理解されており、少し在院時間が長くなっても待っていただけますし、当院では有難い事に、緊急の方や今まさに困っている人に少し時間をあげようという相互扶助雰囲気があります。

しかし、軽い症状で初めて来院された方や子供さんと一緒に来られている患者様は、同じようにはいきませんし、患者様も戸惑ってしまいます。

この辺をしっかり見極めて患者さまの待ち時間をマネージメントをするのは私たち医院側の役割です。

診察室の中での会話や検査や待合室でのお声かけなどこちらで改善することは沢山あります。

また、良い意味でのトリアージが必要と考えます。

トリアージば疾患の重症度による、診察や治療順番の選択を言います。これは必ずしも、重症者優先という意味ではありません。診療を安全にスムーズかつストレス少なく行うという意味もあります。

この見極めをする為のスキルを職員みんなで身につけ、皆様にくらかず眼科の診療の姿勢を日ごろから支持してもらえるよう努力していきたいと思いました。

倉員 敏明 院長の独自取材記事

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