網膜硝子体手術

網膜硝子体手術とは?

こんなお悩みありませんか?

こんなお悩みありませんか?

  • 視界の一部が歪んで見える、ゆがみを感じる
  • 黒い点や糸くずのようなものが増えてきた
  • 視界が急に暗くなった、カーテンがかかったように感じる
  • 片目だけ見えにくさが強くなっている
  • 「網膜の病気」「硝子体の手術が必要」と言われ、不安を感じている
  • 緊急性があるのか分からず、受診のタイミングに迷っている

硝子体とは

硝子体は眼球の中を満たしているゼリー状の液体で、眼球の形を保つ役割があります。この硝子体は若いころはゼリー状ですが、年齢と共に液状になり、膜状の隔壁を伴う腔胞を形成するようになっていきます。

この変化とともに、この硝子体が年齢とともに萎縮する事で起こる後部硝子体剥離(硝子体の後部が網膜からはがれること)が起こります。このことと先の腔胞変性が合わさり、飛蚊症をはじめ網膜剥離など多くの疾患が起こってきます。

この疾患により傷んだ網膜を治療するため、まず初めに硝子体を眼内から廓清除去(悪いものを取り除くこと)する事を硝子体手術と総称で呼びます。

硝子体症状イメージ図

網膜硝子体手術とは

硝子体手術は硝子体を廓清除去したのち、疾患ごとに行う処置が異なり、溜まった血液などを除去したり、穴を塞いだり、破けた網膜を直したり、網膜にへばりついた膜を剥がしたりと異常をきたした網膜組織を処置し治療する手術の総称です。

この手術のなかでも、もっとも細い27Gというシステムを用いた場合、眼球に小さな0.4mmの穴を3か所もしくは4か所開け、そこからライトや硝子体カッターなどの手術器具を挿入して行います。

硝子体手術イメージ図
硝子体手術イメージ図

非常に小さな穴から繊細な作業を行うため眼科治療の中でも難しい治療と言われています。また、硝子体手術を行うと、一定の割合で白内障が進行します。そのため、50歳以上の方は、白内障がなくても場合によっては硝子体手術と同時に白内障手術も行うことが一般的になっています。

早期受診が大切な理由

網膜や硝子体の病気は、自覚症状が出たときには、すでに進行しているケースも少なくありません。

特に、

急な見え方の変化
視界の欠け
急激な視力低下

がある場合には、早めの受診が重要です。
「しばらく様子を見よう」と判断したことで、治療の選択肢が限られてしまう場合もあります。ことがあります。

硝子体手術を必要とする

主な病気

黄斑前膜

ものを見る時の中心である黄斑と呼ばれる部分に膜が張って見えづらくなる病気です。加齢とともに目の奥で網膜とくっついている硝子体がはがれるのですが、硝子体は黄斑と視神経と周辺網膜に強くくっついています。硝子体が剥がれる時、網膜と硝子体が引っ張り合いをします。網膜が勝ち、硝子体の皮質が網膜に残った場合で黄斑の上に運悪く残れば、視力や見え方に悪影響を及ぼす黄斑前膜が形成されます。 主な症状としては視力が低下したりものが歪んで見える(変視)などの症状があります。 最近は緑内障や高度近視を発症している場合は、手術の適応や方法に施設間で違いが出てきている疾患です。当院でも工夫をしています。一度お問い合わせください。

硝子体出血

糖尿病網膜症などが原因で眼球内に出血した状態です。 出血が初期のころは黒い点があるように感じる程度ですが、大量に出血すると眼球の中が血液で濁ってしまい、明るいか暗いかが判別できる程度まで視力が低下します。要注意なのは原因がないのに出血をしてしまう場合です。硝子体腔中に出血すると言うことは基本的に網膜が破けているか、網膜表面上に異常血管が何らかの原因で生じこれが断裂して出血しているかのどちらかのことがほとんどです。故に、硝子体出血で眼底の視認性が不良で原因疾患の特定ができない場合は、放置せずに手術をする方が良いと考えます。経験上、50代は網膜剥離、60、70代は網膜分枝静脈閉塞症、80代は細動脈瘤など色々あり、緊急で手術をすることが多くあります。糖尿病の方でも、レーザー治療を受けたことがない硝子体出血は要注意です。

黄斑円孔

ものを見る時の中心である黄斑と呼ばれる部分の網膜に丸い穴が開く病気です。 視神経は黄斑部分に集中しており、この部分の網膜に穴が開くことで視野の中心部分が見えなくなります。条件が整うと自然閉鎖をすることがあり、多く手術をしていると時々経験します。黄斑円孔の場合、一部の高度近視眼による黄斑円孔網膜剥離以外は緊急手術にはなりません。

糖尿病網膜症

血糖値が高い状態が続くと血管が傷み、目の血管にも様々な影響が出ます。 初期の頃は網膜にある毛細血管が詰まったり、血管の壁から血液成分が染み出したりします。血管が詰まった状態が続くと酸素や栄養を届けるため新生血管ができるのですが、正常な血管ではないため出血しやすく硝子体出血を起こすなどの症状がでます。 自覚症状としては視力の低下や飛蚊症や、黄斑に異常があれば変視がでます。 中期を過ぎた糖尿病性網膜症はレーザー治療がもっとも大切です。レーザーをしっかり目に打つために、手術が必要となります。状態が悪いのに、レーザーを打たず放置していると、糖尿病性の網膜剥離や緑内障になり手遅れとなります。 糖尿病性網膜症の患者さまが注意すべき点は、網膜の病態の悪さと視力や血糖のコントロールが相関しないことがあることです。血糖のコントロールが良いのに失明寸前であったり、視力が良いのに網膜全体としては失明寸前であったりすることがよくあります。

硝子体手術後の白内障の

進行と見え方の変化

硝子体手術後の白内障の進行には個人差があります。
数年かけてゆっくり進む方もいれば、比較的短期間で見えにくさを感じる方もいます。
硝子体手術後の白内障は、水晶体が濁ると言うよりも、多くは核白内障と言われる水晶体の中心が硬くなる変化を伴います。

具体的な症状として、

近視が進む
新聞やスマートフォンの文字が読みづらくなる
夜間の運転時に対向車のライトがまぶしく感じる
段差や細かな凹凸が分かりにくくなる
光の分散も起こるため、コントラストが低下する
2重3重に見えるといった乱視のような症状が出る

といった日常生活への影響が出てくることがあります。



この時は白内障手術を改めてすることになります。

電話で気軽にご相談TEL:048-681-0101

網膜硝子体手術の

検査・診断について

網膜や硝子体の病気は、見え方の変化として自覚されることが多い一方で、症状だけでは病気の種類や重症度を正確に判断することはできません。
当院では、複数の検査結果を総合的に評価し、現在の状態と今後の視力への影響を丁寧に確認したうえで診断を行います。また、精密検査の結果、硝子体手術(=外科的治療)により注射やレーザーなどの内科的治療が適している方もおられます。当院では、このような内科治専門のスペシャリストも招聘しております。

視力検査・眼圧検査

まず、現在の視力や見え方を確認します。
併せて眼圧を測定し、緑内障など他の目の病気が関係していないかも評価します。

眼底検査

眼底検査では、網膜の状態を直接観察します。
網膜剥離や出血、黄斑部の異常などを確認し、病変の位置や広がりを把握します。

OCT(光干渉断層計)検査

OCT検査は、網膜の断面構造を詳しく調べる検査です。
黄斑前膜や黄斑円孔など、肉眼では分かりにくい病変の評価に欠かせません。
この検査により、手術が必要かどうか、また手術のタイミングを判断する重要な情報が得られます。

OCTA(光干渉断層血管撮影)検査

OCTA検査は、網膜や 黄斑部の血管(血流)を非侵襲的(造影剤不要)に、3次元で可視化・撮影する眼科検査です。 加齢黄斑変性、糖尿病、網膜症、緑内障などの診断、評価に用いられ、血管の狭窄や新生血管、血流の途絶などを詳細に捉えることができます。 最大の利点は造影剤を使わないため、アレルギー反応や副作用の心配がなく短時間でできるため患者さんの負担が少ないことです。

くらかず眼科の網膜硝子体手術について

網膜硝子体手術は、見え方に大きく関わる繊細な手術です。

そのため、くらかず眼科では「手術を行うこと」そのものよりも、「いつ、どのような目的で手術を行うか」を、大切にしています。

網膜や硝子体の病気は、進行のスピードや視力への影響が疾患ごとに異なります。すぐに手術が必要な場合もあれば、経過をみながら判断できる場合もあります。

当院では、検査結果だけでなく、現在の見え方や生活への影響を踏まえたうえで、治療方針を慎重に決定しています。

緑内障の主な治療方法

網膜硝子体手術は、見え方に大きく関わる繊細な手術です。

執刀医が豊富な手術経験を有している

看護師をはじめ信頼できるスタッフの協力

患者さまとご家族のご理解とご協力、密な連携

通常日帰り手術ではできない様な重症な症例(裂孔原性網膜剥離・増殖性糖尿病性網膜症、増殖性硝子体網膜症など)も日帰りで安定した手術が可能です。

当院で執刀している医師は全員豊富な経験を持っています。
特に院長の倉員は手術学会のインストラクションコースを担当するなど高い技術が認められています。

硝子体手術で使用が増えている27Gの開発も当院の院長倉員が日本企業と共同で行うなど技術、経験、知識ともに医師だけでなく医療機器メーカーからも高く評価され、講演やアドバイスの依頼を受けています。(院長開発器具:カッターアシスターなど多数)

医師だけでは手術を進めることができません。手術をサポートしてくれるスタッフがいて初めて安全かつスムーズに進めることができます。
当院のスタッフは眼科手術の立ち会い経験が豊富で、長年一緒に手術を行ってきており、ベストなサポートをしてくれます。医師や患者さまが安心して手術を行うことができる環境を整えてくれています。

当院での手術はあくまでも患者さまが日帰り手術を選択された場合のみ、患者さまご本人とご家族のご協力のもと密な連携を図ることで可能と考えます。入院での手術は行っておりません。入院がご希望の場合はご遠慮なくお申し付けください。どんなに難易度の高い手術であっても、当院でお引き受けした日帰り手術における患者さま側との連携には自信と実績がありますのでご安心ください。

硝子体手術と白内障の関係を熟知しているからこその提案

硝子体手術と白内障の関係を熟知しているからこその提案

近年の白内障手術には2つの目的があります。視力の改善と屈折矯正です。
今までは濁ったレンズを取り除き人工レンズに置き換えることで視力を改善させると言う目的が主でした。

最近では白内障は軽度でも、眼鏡の度数を軽くしたり、多焦点レンズを用いて老眼の方でもできるだけメガネを外す目的で白内障手術をする屈折矯正の意味合いも強くなってきています。これには賛否がありますが当院では、QOL(生活の質)あるいはQOV(見え方の質)を改善する意味で患者さまに医学的に意味があると判断出来る場合は積極的に取り組んでいます。

術前の検査を徹底し、その方の網膜の機能を評価、術後を予測することで、網膜を治すのみでなく術後の視機能やQOVを向上させるべく治療計画を立て、硝子体手術時に水晶体を残すことで、その後の白内障手術時に多焦点レンズや度数変更などの選択肢を残せる手術に積極的に取り組んでいます。今は、硝子体(網膜)を治して終わりではない時代に突入しました。白内障治療の今に繋がる硝子体手術を提案する時代だと思っています。シャリストも招聘しております。

このような方はご相談ください

このような方はご相談ください

視界の歪みや欠けが気になっている
急な視力低下や見え方の変化を感じている
「手術が必要」と言われたが、判断に迷っている
今すぐ手術が必要なのか知りたい
他院で治療中だが、説明を聞いて不安が残っている
セカンドオピニオンを検討している

よくある質問(Q&A)

網膜硝子体手術はどのような病気で行われますか?

網膜剥離、黄斑前膜、黄斑円孔、硝子体出血、糖尿病網膜症などで検討されます。

手術をしないとどうなりますか?

病気によっては進行し、視力低下が続く場合があります。経過観察が可能かどうかは状態によります。

手術は緊急ですか?

緊急性が高い場合もありますが、すべてが緊急手術になるわけではありません。

手術は痛いですか?

麻酔を行うため、手術中の痛みはほとんどありません。いつもお話ししますが、恐らく虫歯の治療の方が術中、術後の痛みは強いと思います。

手術時間はどのくらいですか?

病気の種類や内容によりますが、多くは30分から1時間前後です。

入院は必要ですか?

当院はすべて日帰りにて手術を行なっています。場合によっては、入院をお勧めすることや、連携先のホテルへ宿泊をお勧めすることもあります。

視力はどのくらい回復しますか?

病気の種類や進行度によって異なります。回復の程度には個人差があります。

手術後すぐに見えるようになりますか?

回復には時間がかかる場合があり、多くの方は、1週間程度で見え方が安定していきます。

日常生活への影響はありますか?

一定期間、姿勢や行動に制限が必要な場合があります。

他院で手術を勧められていますが相談できますか?

セカンドオピニオンとしてのご相談も可能です。

網膜硝子体でご不安な方へ

網膜硝子体でご不安な方へ

「網膜の手術」「硝子体の手術」と聞くと、強い不安を感じる方も多いと思います。

網膜硝子体手術は、見え方に直結する治療であるからこそ、不安を感じるのは自然なことです。当院では、その気持ちを否定することなく、現在の状態や治療の選択肢について丁寧にご説明します。

大切なのは、今の状態を正しく知り、必要なタイミングで適切な治療を選ぶことです。
早めの相談によって、選択肢が広がることも少なくありません。

不安を一人で抱え込まず、まずはご相談ください。
くらかず眼科では、患者さん一人ひとりの生活に寄り添いながら、網膜硝子体疾患の治療を一緒に考えていきます。

■この記事の監修者

埼玉では大宮・見沼を中心に4年半はんがい眼科で新たな地域医療に取り組み、多くの気付きや多くの患者さまとの絆をいただきました。先に学んだ「困っている患者さまと地域に寄り添う」という信念のもと、旧はんがい眼科の地で、くらかず眼科を開院致しました。一方で私のもう一つのライフワークとして、20年前からメーカーと共同で新たな手術器具や手術方法の開発や眼内レンズの研究を行っています。
これまで培った全ての経験を地域の患者さまに還元したいと考えておりますので、これからも当院をどうぞよろしくお願いいたします。

■愛媛大学医学部 卒業 

■九州大学心臓外科 

■京都大学眼科教室
■公立豊岡病院眼科 

■公立豊岡病院眼科所属長
■日高医療センター 眼科センター長
■先端医療センター 再生医療研究部

 視覚機能再生研究チーム研究員
■日高医療センター 診療部長 

■はんがい眼科 副院長
■医療法人クラルス はんがい眼科 院長

くらかず眼科 院長 倉員敏明
院長イメージ