緑内障手術

当院は病期からのみでなく、年齢や仕事などのライフスタイルを大切に、
患者さまの希望を活かした緑内障治療をご提案します。

緑内障とは

緑内障

緑内障は眼圧などが原因となり、視神経が障害されていく病気です。
症状としては視野(見えている範囲)が欠けていき、最終的には失明に至ります。

この病気は自覚症状が出た時にはある程度進行してしまっているため、早期発見、早期治療が重要です。
また、各個人によってリスクの程度は様々です。

年齢や生命予後や仕事やストレスの度合い、身体の状態などを各個人で評価し治療を決定していくことが大切な疾患で、医療側からの押し付けは絶対あってはいけません。

症状のイメージ

目は両目で補いながらものを見るため、初期の頃はほとんどの方が自覚症状がありません。
視野のかけ方は患者さまによって異なるため、ある程度進行していても症状に気が付かない方もいらっしゃいます。

一度障害された神経は現在の医学では回復させられないため、一度失った視野は取り戻すことができません。ですから緑内障は早期発見、早期治療が重要なのです。そのためにも多種な検査機器を用いての正確な診断が必要となります。一旦治療開始すると一生治療を継続する事になるため、治療の開始にあたっては特に慎重を期する必要があります。特に近視眼等では緑内障との鑑別が難しく、このような患者さまの診断にも力を注いでいます。

緑内障治療

緑内障治療の最大の目標は今ある視野がこれ以上障害されないようにすることです。緑内障は進行性の病気で完治することが無く、生涯にわたって進行を止めるよう目標眼圧を設定し眼圧のコントロールを行い、今ある視野を守っていきます。

以前は緑内障と言えば眼圧が高いと言うイメージがありましたが、日本人の多くは眼圧が正常範囲なのに、視野が悪化していく、正常眼圧緑内障が多いため治療も難しいと言われています。

最近では視野に異常が出る前に緑内障診断することも大切とされ、この前視野緑内障を診断するのにも様々な機器が必要となります。

当院はこの診断には前院の時より取り組んでおります。ご家族に緑内障がある方やいつも検診で乳頭陥凹の異常を指摘されるが、視野に異常がないと言われている方、近視が強い方でいつか本当に緑内障を発症するのではないかと不安をお持ちの方は是非ご相談ください。

具体的な治療としては下記の3つがあります。

点眼治療

点眼を使用して眼圧を低下させます。 様々な作用機序を持つ点眼があり、患者さまごとに効果や副反応の出方が異なるためその方にあった点眼を使用することが重要です。

点眼を使用するにあたって大事なのは、その薬の特徴をしっかりと理解することが重要で、この理解が継続を可能にします。

そのためにはアドヒアランスの向上が重要です。アドヒアランスとは、薬や治療の決定に患者さまも積極的に参加し話し合って治療を進めていくという意味です。そのためにも、病院と薬局と患者さまが一体となり、病気や薬の理解を深めていくことが最も大切でそこに力を注ぎます。

レーザー手術

眼圧が低下するようにレーザーを照射して房水の流れをよくします。

選択的レーザー線維柱帯形成術(SLTと呼ばれます)

房水の主流出路に弱いレーザーを当てて目詰まりを解消する治療です。

房水の主流出路には線維柱帯と呼ばれるフィルター構造があり、このフィルターの色素細胞により目詰まりすることが眼圧上昇の原因とされています。このフィルターの目詰まりを解消するため、レーザーを照射することで房水の流れを良くして眼圧の低下を促します。

古くは、アルゴンレーザー線維柱帯形成術(ALT)という治療がありましたが、効果も一時的なことが多く、組織を破壊してしまうという欠点がありました。

そこで開発されたのが、選択的レーザー線維柱帯形成術(SLT)です。SLTはメラニン色素だけを選択的に標的にすることで、組織を破壊を防ぎます。

ALTのように組織破壊はないレーザーなので、何度でも繰り返し施行でき、すべての人に効くというわけではありませんが、点眼を1剤追加したくらいの効果があります。

レーザー虹彩切開術

目の構造上房水の経路が狭い(狭隅角)場合に行う治療で、レーザーで小さな穴を開けることで房水の流水路を作り、眼圧の低下を促します。白内障手術が根治手術となる場合が多いため、当院では基本的には白内障手術をお勧めするようにしていますので、ほとんどこのレーザーは施行しません。

手術

手術で外科的に房水の流出路を作り眼圧の低下を促す治療で、いくつかの種類があります。

水晶体再建術併用眼内ドレーン挿入術

2018年に白内障手術と同時に行う場合のみ、保険適応が認められた手術で、ステントと言われる小さなパイプを挿入し小さな穴を開けることで、房水の排出を促す手術です。 白内障手術と同時に行い短時間で施行できることから、他の緑内障手術に比べて合併症のリスクが低く、自己治癒力で流出路が塞がってしまうことも無いと言われていますが、シュレム菅の状態によっては効果が出ない患者さまもあります。

線維柱帯切開術

線維柱帯と呼ばれるフィルターを90から120度くらい切開し、房水の排出を促す手術です。切除術に比べて長期的な合併症は少ないと言われていますが、眼圧の低下具合は劣り、自己治癒力で切開部位が塞がってしまうこともあります。

線維柱帯切除術

線維柱帯と呼ばれるフィルターを一部切除し、房水の流出路を作ることで排出を促す手術です。眼圧が下がり過ぎることで脈絡膜剥離や網膜剥離を起こしたり、角膜にシワがより視力が一過性低下するリスクがありますが、十分な眼圧の低下が期待できます。術後感染のリスクがあり、生活に少し制限が加わることもあります。

当院の特徴

  • ライフスタイルに応じた治療
  • 適切なトリアージ

ライフスタイルに応じた治療

緑内障は生涯に渡って治療が必要である病気だからこそライフスタイルに応じた治療が必要だと考えています。医療側の考えを押し付けることなく、患者さまの希望や年齢や家族の気持ちなどをしっかり伺い治療に反映することが重要と考えています。

例えば、忙しく毎日の点眼が難しい方や、介護を受けている方で定期的な通院が難しい方などにおいては、選択的レーザー線維柱帯形成術(SLT)を行うことでその方の基本眼圧が低下し、患者さまによっては点眼が不要になる場合もあるため、思い切って治療の変更を提案する事も必要ではないかと考えています。また、白内障がある方などでは、白内障手術と同時にステント(iStent)を挿入し、一度の手術で白内障の治療と眼圧の低下を促すことも可能です。(当院は、医師全員が積極的にこの治療に取り組んでおり、埼玉でも有数の症例数を執刀しています)

緑内障の治療でお悩みの方はお気軽にご相談ください。

適切なトリアージの重要性

緑内障は症状の度合によって対応が大きく異なります。
特に初期の頃の点眼の使用タイミングは医師によって判断が分かれるところです。
緑内障の点眼治療は一度始めてしまうと生涯に渡って辞めることができないため、患者さまにとって大きな負担になると考えています。
精密な検査ができないと予防的に点眼治療を開始するのですが、当院は精密な検査ができる機器を導入していますので患者さまの負担を考え本当に点眼が必要な状態なのか正確に状態把握を行ってから判断しています。これは前院の頃より緑内障で有名であった板谷医師から継承したもので今後も続けていきたいと考えています。

検診で指摘を受けた方や、いつも異常を指摘され不安を感じている方や家族に緑内障の患者さまがおられる方など、緑内障でお悩みの方は一度ご相談ください。

また、重症の緑内障の場合は、入院をして朝、昼、晩と常時医師の管理のもと治療を受ける方が良いこともあります。そのような場合は安易に当院での手術をお勧めするのでは無く、当院が信頼している入院ができる適切な医療機関を紹介致します。手術後は、当院にて責任を持って管理させていただきますのでご安心ください。

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