黄斑円孔
黄斑円孔とは?

こんなお悩みありませんか?
こんなお悩みありませんか?
- ものがゆがんで見えることがある
- 文字が波打って見える、まっすぐに見えない
- 片目だけ見え方が悪くなっている気がする
- 視力は出ていると言われたが、見えづらさが残っている
- 黄斑の病気と言われ、不安を感じている
- 手術が必要なのか、様子を見てよいのか迷っている
黄斑円孔とは

黄斑円孔とはものを見る時の中心となる黄斑に丸い穴が開く病気です。
黄斑は網膜の中心部分で、視細胞(外から入った光を神経情報に変える細胞)がたくさん集まった部分です。何かに焦点を合わせてものを見ている時はこの黄斑部で見ています。
この部分に丸い穴があくことで中心に吸い込まれるような見え方や歪んだ見え方、視界の中心が黒く見えなくなったりします。 この状態を変視と呼び、黄斑に異常をきたしている証拠で、黄斑円孔が原因のことも多くそのままにしていると失明に繋がることがあります。ことで、この膜とくっついている黄斑部の網膜にも“しわ”ができます。
黄斑円孔の原因

黄斑がなんらかの原因で上方(後部硝子体膜が主)や水平方向(黄斑前膜が主)に牽引され、黄斑部の網膜の構造が脆弱化し穴が開く。
穴が空いた時の衝撃の度合いや基礎疾患(糖尿病性網膜症、黄斑前膜など)により視細胞の脱落具合により術後結果は大きく左右される。
また、時間の経過にても6ヶ月以上放置すると視細胞の減少が増加してくる印象がある。
黄斑円孔も進行具合により病期が4期に分かれています。

黄斑円孔の症状
ものが歪んで見える(変視症)
小さく見える(小視症)
中心がぼやけて見えない(視力低下)
中心が見えない(中心暗点)
中心に吸い込まれるように見える(変視症)
初期症状としては軽度の視力の低下や歪み(変視症)が現れます。
進行すると見えづらい部分が広がっていき、さらに視力が低下します。
黄斑部の網膜に完全に穴が開いてしまうとその部分が見えなくなるため中心が見えなくなります(中心暗点)。
病気は痛みも無く進行していきますので見え方に違和感があればできるだけ早く眼科を受診することをお勧めします。
高度近視に合併した黄斑円孔に時々見られるような網膜剥離を合併した黄斑円孔でなければ、見えにくい範囲は中心に限局するため周辺部は見えますが、中心は黄斑が障害されているのでメガネを使用しても見えにくく視力が出ません。

黄斑円孔の治療
黄斑円孔は、穴の大きさや空いていた期間や高度近視の合併などの条件により差があるものの、日常生活を送る上で支障がない程度には治る病気で、ごく稀に諸条件を満たした方に自然閉鎖を認めますが、基本的には、黄斑に開いた穴を閉鎖するための硝子体手術を行うことで低下した視力が回復していきます。 最近のデータでは約9割以上の方で穴が閉鎖し、6割の方で視力が回復すると言われています。
放置した場合、完全に失明することはありませんが、視力が低下していきますので基本的には手術をすることが望ましいですが、手術をしても完全に元の視力に戻ることは無く、視力が戻らない方もおられ、視力が戻っても暗点や歪視や小視症を訴えられる方もおられる(OCT=光干渉断層計などによる術前検査にて予測はある程度可能)ためリスクと期待できる効果を理解した上で手術を受けられると良いでしょう。この分野の手術はかなり進化しており、昔、閉鎖させることが難しかった黄斑円孔に対しても内境界膜を使った治療が可能になって閉鎖率はより向上しています。当院にても時間のたった症例や高度近視眼や穴が大きな症例には内境界膜を使用した手術を施行しています。

また、この黄斑円孔を手術する場合、同時に白内障手術を施行することが多く、
この時のレンズ選択や度数決定は慎重に選択することも重要な要素と考えています。
当院ではこの点も踏まえ、今の状態とどのような効果が期待できるのかをしっかりと説明して患者さんが理解できてから手術を行うことを大切にしています。 また、執刀するのは院長をはじめ硝子体手術の経験豊富な医師が担当しますのでご安心ください。
よくある質問(Q&A)
- 黄斑前膜は自然に治りますか?
-
自然に膜が消えることはほとんどありませんが、進行が緩やかな場合は経過観察が可能です。
- 手術をしないと失明しますか?
-
多くの場合、失明に直結する病気ではありませんが、ゆがみや見えづらさが進行することがあります。
- 手術をするとゆがみは改善しますか?
-
多くの方で改善が期待できますが、完全に元に戻るとは限りません。日常生活で気にならない程度になることは多く見受けられます。
白内障を同時に手術する場合は、度数の設定などに注意して手術を行ないます。
- 手術は痛いですか?
-
麻酔を行うため、手術中の痛みはほとんどありません。
- 手術時間はどのくらいですか?
-
病状や重症度によりますが、多くは白内障手術を同時に行い30分程です。
- 入院は必要ですか?
-
患者さまの基礎疾患や通院環境においては入院をおすすめすることはありますが、ほとんど通院で対応できます。
- 手術後すぐに見えるようになりますか?
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見え方の安定には時間がかかり、徐々に改善していくことが多いです。1週間程度で見え方は安定する方がほとんどで、手術翌日の生活もほぼ影響はないようです。
- 両目同時に手術を行いますか?
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通常は片目ずつ行い、経過を見ながら次の治療を検討します。
- 日常生活で注意することはありますか?
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術後は一定期間、生活上の注意が必要になる場合があります。当院は硝子体手術の専門病院ですのでマニュアルがあります。ご安心ください。
- 他院で黄斑前膜と診断されていますが相談できますか?
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セカンドオピニオンとしてのご相談も可能です。
黄斑円孔でご不安な方へ
黄斑円孔でご不安な方へ
黄斑前膜は、進行の仕方や見え方への影響に個人差がある病気です。
すぐに手術が必要な場合もあれば、経過を見ながら判断できる場合もあります。
一方で、適切な時期を逃すと、膜を取り除いてもゆがみや視力が十分に改善しないことがあります。
当院では、OCTによる網膜構造の変化や、Mチャートによる変視の程度、そして現在の見え方が日常生活にどの程度影響しているか、今後どうなるかを総合的に評価しています。
手術を行う場合には、期待できる改善点と、改善に限界がある点の両方を丁寧にご説明します。
患者さまが状況を理解し、納得したうえで治療を選択していただくこと、ぞれぞれの症状にあった治療方法を考えることを大切にしています。
黄斑前膜の治療は、将来の見え方を見据えて、適切なタイミングを選ぶことが大切です。
黄斑前膜の治療は、視機能維持することが目的の手術です。網膜剥離や他の病気のように視力を劇的に回復させる手術ではありません。ゆえに、より一層正確で安全な手術が求められ、患者さまも求めている疾患の1つです。この点を重視して手術に取り組んでいます。
くらかず眼科では、患者さま一人ひとりの状況に寄り添いながら、最善の選択を一緒に考えていきます。
■この記事の監修者
埼玉では大宮・見沼を中心に4年半はんがい眼科で新たな地域医療に取り組み、多くの気付きや多くの患者さまとの絆をいただきました。先に学んだ「困っている患者さまと地域に寄り添う」という信念のもと、旧はんがい眼科の地で、くらかず眼科を開院致しました。一方で私のもう一つのライフワークとして、20年前からメーカーと共同で新たな手術器具や手術方法の開発や眼内レンズの研究を行っています。
これまで培った全ての経験を地域の患者さまに還元したいと考えておりますので、これからも当院をどうぞよろしくお願いいたします。
■愛媛大学医学部 卒業
■九州大学心臓外科
■京都大学眼科教室
■公立豊岡病院眼科
■公立豊岡病院眼科所属長
■日高医療センター 眼科センター長
■先端医療センター 再生医療研究部
視覚機能再生研究チーム研究員
■日高医療センター 診療部長
■はんがい眼科 副院長
■医療法人クラルス はんがい眼科 院長




