院長ブログ

網膜剥離

2022年8月20日

先日、私が5年前に網膜剥離の手術をさせていただいた患者様が来院されました。

若い女性の患者様で、レーシックによる近視矯正後何年かしての網膜剥離でした。網膜剥離術後5年経った現在も落ち着かれており、視力も良好で、いつものように笑顔で帰って行かれました。

網膜剥離は20歳台と50歳台にピークがあり、近視の方に多く見られます。時代の流れで、最近では、レーシックやICLなど近視治療を行なわれた患者様の網膜剥離も経験します。

網膜剥離に対する硝子体手術は、兵庫時代から合わせると、600件くらい(埼玉では、5年間で約150件ほど)手術をさせていただいていますが、一つとして同じものは無く、それ故に、一つ一つ大切に取り組む事が私を成長させてくれています。

信じて患者様を紹介してくださる眼科様と手術をさせていただいた患者様に心から感謝しながら、皆様からいただいた経験を次の人の治療に繋ぎ活かせるよう取り組んでいます。

網膜剥離は何度か手術を必要とする可能性のある病気だと説明をする先生やそう信じ込んで治らなくても仕方ないと諦めている患者様を時々お見かけします。 しかし、網膜剥離は、余程のことでもなければ、基本1回の手術で治せますし、実際に多くの患者様が治癒されています。

現在、医療技術の高い日本では、熟練度の高い術者が手術をした場合、95%の初回復位率だと言われていますので、網膜剥離を専門に手術をするのであれば、これを目指すべきだと思います。

くらかず眼科 院長 倉員

倉員 敏明 院長の独自取材記事

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