院長ブログ

当院における硝子体手術及び白内障手術の現状

2024年7月22日

 

2024年も半年が過ぎました。この半年の当院の手術の状況を振ります。

当院はさいたま市の中でも数少ない白内障手術と網膜疾患の治療(網膜剥離などの急性期疾患や難治性網膜疾患などに注力)に特化したクリニックです。

また、網膜の治療だけでは解決できない疾患もあるため、昨年から各分野のエキスパートの先生も招聘し、難治性の緑内障に対する治療や角膜の診療も開始しております。今後、加齢黄斑変性症の治療にも力を入れるため、エキスパートの先生を招聘する予定です。

この半年で当院で行った網膜硝子体手術の数は総数で195件です。当院の特徴としては、網膜硝子体疾患の重症症例が多く、内訳としては裂孔原生網膜剥離が48件、増殖性硝子体網膜症が8件、糖尿病性網膜症が17件、増殖性糖尿病性網膜症が8件となっております。今年もこれだけ多くの手術をさせていただけましたのも、日頃より連携させていただいている先生方のご協力と信頼のおかげと感謝しております。

くらかず眼科として再出発して今年で3年目に入りますが、今年の特徴としては、網膜疾患の患者様が、色々な情報を探り、ご自身の意思で当院を受診されるケースが増えて来ているという事です。多い日は飛び込みで(紹介がなくご自身で自主的に受診される方の事を言います)2件の網膜剥離があった日もあります。できるだけ、その日のうちに応需出来るようスタッフみんなで頑張っておりますし、スタッフのスキル向上には本当に関心させられます。

硝子体手術の場合、精度が低いと再手術が増えるため手術件数は反比例して増えていきますが、そのようなことがないようにするのが、精度を維持するための最低条件のように思います。基本は一回で終わらせる事が大切と思っていますし、患者様やご家族様、スタッフみんなの協力のもと、ほぼ、実現できています。

当院のもう一つの特徴は、いろいろなレンズを駆使して行うカスタマイズ方式の白内障手術ではないかと思います。

患者様の目の状況を精密に判断し、手術方法やレンズありきの白内障手術ではなく患者様に最もあったレンズの選択や度数設定を豊富なバリエーションの中から設定すると言う方法です。

これに関しては次回のブログで詳しくお話しさせていただきたいと思います。

編著 さいたま市のくらかず眼科 院長 倉員敏明

 

倉員 敏明 院長の独自取材記事

電話する